特徴:
昔から安眠を誘い、心配と不安を和らげるハーブとして知られています。ヨーロッパの中でも、ドイツ、フランス、ベルギー、イギリスで人気が高いハーブ薬ですが、近年はアメリカでの人気が高まっています。バレリアンはヨーロッパ、北米、アジアで自生していますが、その根と土の中にうまった茎を乾燥させたものに有効成分が多く含まれています。バレリアンの効能に関しては、何が安眠を誘うのか、またなぜ心配事を軽減するのか、また消化を助ける働きからその理由の解明が続けられています。一般的にはバレリアンの根などから抽出される有効成分が中枢神経化学物質であるGABA
(gamma-aminobutyric acid)と結びついて安心をもたらす鎮静作用を発揮するといわれています。医師は不眠症に対して睡眠剤として、不安症に対して精神安定剤として処方しています。バレリアン服用の利点として、長期の服用にも副作用が無く、習慣性や依存性がないことが上げられます。バレリアンには通常の睡眠薬と同様の効果が見とめられていると同時に、アルコールとの悪い相乗効果も無く、車の運転にも支障がないといわれます。(必ず、使用上の注意を参照して下さい。)
29人を対象に行われたスエーデンでの臨床試験では、バレリアンを服用した88%の人が通常よりも早く安眠ができ、その44%が完璧な安眠だったとしています。更に不眠症に悩む121人の人を対象にした臨床では、睡眠予定の1時間前に2錠のバレリアン(1錠 300mg)を服用し、その結果、睡眠の質が向上し、安眠が出来ると同時に、心理的に安定を取り戻したという報告があります。
1983年の臨床では、決して不眠症ではない健康なちょっと寝つきが悪い人128人にバレリアンを服用してもらい、使用していないときと比較した結果、寝つきが良く、いつもより長く睡眠でき、バレリアンの安眠効果が実証されました。
ドイツの健康管理機関は、バレリアンの服用による、ストレスや不眠、加えて心配事や不安の緩和を正式に認知しています。上記の症状の患者にはバレリアンを処方することを勧めています。
バレリアンの動物実験により、消化不良などにも効果がある事が分かりました。これは、ストレスなどによる胃腸障害などに対しても、バレリアンの精神安定剤の役割を果たす有効成分が効果を発揮するものと考えられています。
利点:精神安定剤や睡眠剤として考えた場合でも、6歳以上の子供にも服用できる安全性が大きな長所です。依存症が無い。 |